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三好徹「三国志外伝」[]
光文社

興亡三国志を書いた三好先生によるアナザー・ストーリー的な短編集。帯の煽り文句は「綺羅星の如く……大乱世に く美女傑士!」とやたらに熱いんだけど、中身はいたって普通。

掲載されてるのは以下の通り。

美貌の皇妃(甄皇后)
孔子の末裔(孔融)
烈士の運命(臧子原)
虚誉の人(許靖)
謀士、南海に果つ(虞翻)
最後の朝臣(荀イク)
張飛の妻(夏侯月姫)
諸葛一族(諸葛瑾)
謀士の哀しみ(賈ク)
乱世の掟(楊修)
劉備の刺客(孟達)
悲運の使者(張温)
恩讐二代(ホウ徳)
街亭の敗戦(馬謖)
志、立たずとも(諸葛恪)
洛神の賦(曹植)

後漢2名・魏6名・蜀4名・呉4名。魏がいっぱいだな! 呉がたった4人で、しかもそのうちふたりが諸葛一族ってひどいや(潘璋なんか読みたかったよ!)だけど、それなりに皆興味深い人ばかりなのでさくさくと面白く読める。過度な創作もなくて、良く知られた逸話をうまくまとめてる。
曹植は相変わらず悲劇の詩人。荀イクは最後まで朝廷に殉じた清廉潔白な朝臣。賈クは未来予知能力100%みたいな凄い人になっている(演義孔明みたいだ)。
夏侯月姫の張飛は美化されてるよ(笑)。薪拾いに来た少女を攫うんじゃなくて保護してる感じだよこれじゃ。